クレジット・デフォルト・スワップ(CDS)
クレジット・デフォルト・スワップ(Credit Default Swap -CDS-)は最近注目を浴びているクレジット・デリバティブ(信用派生商品)の一つである。その仕組みは一見複雑に見えるけど、簡単に言えば保険と同じ仕組みになっていると言える。
ある会社が特定の社債を持っていて、その社債がデフォルトする恐れがあると判断されたとしよう。そうなると、その会社は社債に対するデフォルト・リスクをヘッジしたく、保険を購入しようとする。この保険がいわゆるCDSである。
CDSの特徴は元本の交換を行わず、リスクだけを切り離して取引することである。これはデリバティブ、すなわち派生商品の特徴でもあるが、派生商品の言葉通り、現物から派生する商品を取引することを意味する。
CDSの仕組みを簡単に説明してみよう。AとBがCDSの取引をしようとしている。Aは特定の社債Zを持っているが、これはデフォルトする恐れがあると判断される。そこで、Aはこのデフォルト・リスクに対する保険を購入したく、このリスクを買い取ろうとする相手を探している。そこでAは「プロテクションの買い手」だと言える。一方、Bは社債Zがデフォルトする確率が低いと判断し、自らそのリスクを買い取ると名乗り出る。もちろん、Bはこのリスクを負うことに対するプレミアムを要求することができ、毎月Aからプレミアムをもらう。通常、Bはリスクを受けるわけなので、「プロテクションの売り手」だと言える。
仮に、デフォルトがなかったとすれば、AはBに対してプレミアムを支給することで契約は済む。逆に、社債のデフォルトがあったとすると、Bはリスクを買ったわけだから、デフォルトした元本を引き受け、社債の元の金額をAに払わなければならない。
これは保険の仕組みとまったく同じである。われわれが自動車保険に加入することは万が一の場合に備えるためだ。それで、毎月一定の金額(プレミアム)を保険会社に払い、事故がなかったら払ったお金に対する返済なしで契約は終わる。一方、事故があったら保険会社は私たちの変わりに修理費や入院代などを払ってくれる。CDSもこの仕組みに似たような商品である。
CDSは元来、リスクのヘッジのため開発されたが、今は投資の対象として注目を浴びている。クレジット・デリバティブ市場の拡大とともに、CDSも今後注目すべき派生商品になると言える。
Comments
いい情報ありがとうございます。
私もこの商品に関しては初心者なので、間違った情報とかを載せるかもしれません。今後ご指導お願いします。
王様なんてとんでもないです。これはあくまでも希望であり、自分の知識はまだまだ足りません。今後がんばって勉強したいですので、よろしくお願いします。
CDSのリスクですが、他の派生商品と同じく、デフォルトが起こらない限りは安全だと言えます。しかし、実際イベントが起こったら、プロテクションの売り手はデフォルトした債券を元の値段で引き受けるしかありません。しかし、この損失は無限大だとは言えない為、私から見ると、CDSはとんでもないリスクを持っているとは言えないです。
ジョンさんの言った「ファイナンスの大量破壊兵器」という情報はどこで得られましたか。これに関して具体的に教えてください。