たかがIR/PS、されどIR/PS
IR/PS (International Relations and Pacific Studies) はUCSD (University of California, San Diego)の国際大学院で、主に国際的な分野に焦点をあてる大学院コースである。私は修士課程の2年生で、後1ヶ月で卒業することになる。
ここでの生活を振り返ってみると、それほど満足できない気持ちである。日本での大学生活とアメリカのそれとはずいぶん違いがあり、慣れないところで悩んだりしていた。しかも、国際関係学と自分の興味は異なっていることが後から分かったので、学校生活は勉強より休みモードに入ってしまった。特に、国際政治学を始め、IR/PSの多くのコアー科目に興味を持つことができず、何のため大学院まで来たのかと後悔していた。
話が悲観的になりすぎたが、このIR/PSの中でもとても勉強になった科目がいくつかある。まずは牛田英子先生の日本語の授業である。IR/PSの日本語の授業は単なる語学授業ではない。日本語をベースに日本の政治、経営・経済、社会問題などを討論しながら深く勉強している。この授業のためにはかなり高いレベルの日本語が要求されるわけだが、授業を通じて学んだことは実際日本で働くとき役に立つと思う。クラスの学生は毎学期違うテーマを選び、集中的に勉強する。また一つのテーマに絞りながら日本の全般的な事情を勉強し、さらに新しいニュースなどが瞬時引用されるので、日本で働きたい人にとっては必ずとるべき授業だと言える。日本で大学を卒業した私にとっても、今まで知らなかった日本がこの授業を通じてたくさん見えてきた。私はこの授業を語学の授業だとは思わない。日本のことすべてが勉強できる授業だと信じ、IR/PSの他の日本関連科目より優れていると思う。
もう一つの授業はアレックス・ケーン先生の授業である。彼の授業はファイナンス、インベストメント、リスク・マネジメントだったが、今まですべての授業を取った。ケーン先生はファイナンス分野においてとても有名な学者であるが、彼の授業に対する反応は極端に分かれる。要するに、好きな人はものすごいいい評価をし、嫌いな人は先生の顔も見たくないと言っている。先生は独特なくせを持つ方で、授業中に平気で怒鳴りつけたり、遅刻する学生をにらみつけたりする。しかも授業中に学生に対して質問を投げるが、これがなかなか難しく、ちゃんと答えないとバカにされるのである。しかし、私はこの先生の授業を通じて、ファイナンスに関して深く勉強することができ、またくせのある彼の行動が面白いと感じられたのである。
他にもいくつか良いと思われる科目があるが、私が自信をを持ってお勧めできる科目は上記の科目である。2年間を振り返ってIR/PSにきてよく勉強できたと言えたらそれで満足する。
Comments
この2年間を振り返ってみると沢山の思いでが溢れてくると思います。
もちろん沢山の事を勉強できたのもそうですが、
IR/PSの一番の強みは「人」であると感じています。
他の場所ではあまり会えないような、
少し変わった境遇を潜り抜けた人たちが集まる学校なので。
春学期になってようやく気づく事ができたのですが、
たった一つしかない人生でそう言った人たちに会えた事が
IR/PSへ来て良かったと私が確信できる最大の理由ですね。
確かに、日本語クラスはかなり高いレベルの日本語が要求されています。「利益誘導型」、「近傍に収まる」、「三種の神器」など様々な難しい語彙を勉強し、日本語のクラスは優れていますね。
日本とアメリカの大学生活は、どのような違いがあると思いますでしょうか。
この問題について今学期ジェイソンさんといろいろ話し合いました。「教育の経済学」という分野があり、その観点から見るといろいろな解釈ができるようです。
私は日本、アメリカ、オーストラリアの3カ国で大学に行きましたが、アメリカとオーストラリアは根本的には同じ感じでした。日本の大学でも同じような勉強をするスタイルがありましたので、授業のやりかたに関してはたいした差はないと思います。違うのは、やはり学生の勉強への取り組みに関する態度と、それを前提にした教授の態度でしょうね。やる気のない大学生何千人を教える教授のやる気がなくなるのも自然な現象だと思います。人間の発達からすると、年齢に応じていろいろな部分が発達するので、その年齢に適した教育をするべきだと思います。心理的発達、認知的能力などを考えて、それらを包括的に考えてカリキュラムを作っているはずなんですが。。。。。